Dream of childhood

久方ぶりの更新。

試作板金に転職して1年経ちました。

ここ最近は色塗りしてました。

・タンク

・フロントフェンダー ×2

・ヘッドライトバイザー

子供の頃に憧れた単車の形になった。

【タンク交換前】
【タンク交換後】

1990年代中頃。多分94年?とか95年とか?

まだ中学1年とかだった僕は直樹(弟)と近所のハーレーのディーラーへ遊びに行ってた。(たぶん大迷惑)

江坂の服部モータース?やったかな。

むーちゃくちゃ煌びやかな【いわゆるハーレー】が並んでいて。

革ジャンとか吊ってあって。

アクセサリーとかパーツとかが並んでた。(なんかこの投稿を書くだけで当時のお店の匂いを思い出した。)

まぁ中学生なんでハーレーを買うワケもなく。買えるワケもない。

お父ちゃんはハーレーに興味はなく。身近に乗ってる人も居ない。

だけど僕と弟は何故か入っちゃった。(お店にしたらおそらく迷子に見えたでしょうね)

するとお店のお兄さんがとてもよくしてくれた。(大迷惑)

お店にいるおじさん(たぶんお客さん)も優しくてさ。

なけなしのお小遣いを貯めてワッペンとかピンバッヂ買ってさ。

10段ほどの階段を降りるとまた別のハーレーが並んでて。

たまーにおじさんが乗せてくれんのよ。

「すーげー音!振動!うるせー!」

ってめさめさ楽しくて新鮮で。

「将来はチョッパー乗る!」

って言うたものの持って帰ったカタログ(大迷惑)みるとさ。

細いハーレーがいた。

「うわーっ。883?88,3000円?す、スポーツすたぁ?」てその後も雑誌買ったりしてました。

僕はハーレーって今だにあまり種類よく分かってなくて。

当時はアレンネス?がとても流行ってた。

戦争中のモデルは左アクセルでガンホルダーが付いてるヤツとか雑誌に載ってたの覚えてる。

まー色々あって30代後半で883に乗り出した。

そしたら当時の雑誌をお母ちゃんが置いててさ。

1ページだけ折ってある。

そこに載ってのはXR750って単車。

2023年時点でも一番憧れている単車。

「うはーっ」って言うてもた。

子供の時も大人になっても【直感】ってのはあまり間違いがないね。

大人になると経験値が邪魔して直感を疑ってしまって難しいけど。直感力ってきっとあると思う。

まー何が言いたいって小さいタンクに変えたってコトです。

【上が元々のタンク、下が塗装したタンク】

色はそのまま。

ロゴもできるだけそのまま。

【黒の余白】

左側はロゴ無し。余白作りました。時間見つけて遊ぶつもりです。

縁あってか無かったのか883Rを手にしているので概ねそのままのスタイルって気分です。

【Dream of childhood】

そうそう、こんな感じのシルエットだった。

スポーツすたぁ?883?

実際の作業はてんやわんやでした。

【6層くらいの塗装剥離】
【剥離したゴミカスの一部】
【給油口の裏側】
【コックの裏側】

ファイバースコープ借りて撮影しました。

【SST!SST!!SST!!!】

ワイヤーほどいて錆取りの特殊工具作った。

【錆を転化中】

花咲かGで内部の錆を黒錆に転化させました。

ヒーターで温めて揺れる車(ハイエース)に積んで4時間散歩。振動効果を狙います。漏れたけど。

【各部パテ埋め】
【スムージング(って言うらしい)】

妙なこだわりから端の部分と裏側はフレームと同色に塗り替えます。タンクのシルエットが綺麗に見えるからね。

その為に少しヤスリを掛けてパテで滑らかな面を作ります。水研ぎは絶対NG。パテが吸っちゃうからね。

【プラサフ塗布】

下地作り。メイクと同じなんでしょうね。

やはり後になってわかるコトですが下地がモノを言わせます。とはいえ初めてなのでこの時点ではそなに研ぎださなくてもいいってのも経験したらわかります。どこまで研ぐのかとかは初めてやからわからんちん。やるしかない。

結果としては#320〜#400の仕上げで良いと思います。もうこの時点で段差はNG。形状としては完成形にしてしまいます。

【塗り分け】
【塗り分けた】
【塗り分け②】
【塗り分けた②】

余談ですが鉄生地を活かしてロゴ再現しよーと思って剥離させるっていう大失敗も大経験。一瞬だけやめちまおーかと思った。

【鉄生地使った塗り分け】
【ステッカー貼り直しで剥離】

まぁ他にもフロントフェンダーを塗りました。

制作中のヘッドライトブラケットも黒に塗った。

ともあれスモールタンク化。とても満足感あり。

航続距離は短くなり。ロゴは手切りのマスキングクオリティ。チェッカーフラッグ部分はかすれてる箇所もあるし。左側はロゴ無し。

最高だ。