【Temp】

温度差。

制作の際、気を付けている事。

「70点超えたら出してみる。」

これは狭い了見でこだわって凝り固まんのが嫌やから。

十数年前、初めてドクロを作った僕は早く発信すればよかった。

「そのモチーフはどこまでいっても怖いんだよ。」とすぐに気付いたやろうに。

発信してみると何かを得る事が往々にしてあるもんで。

発進してみると辿り着ける(見えてくる)景色があるのは間違いない。

やっぱり景色は広く眺めておきたい。空とか。海とか。山とか。街並みも。

口ばっかりでは話にならんので見切り発進するのはとても良い。回り道もばかりやけど間違いなくオリジナリティの一端にはなる。なっていく。

何より、否定的な人間にはならなくなると思う。

対費用効果を求めるなら別、色々リサーチして考えを巡らせて予算を掛ければ良いと思う。

次に起こるのが温度差。

こちとらドン底にまで堕ちて制作したモノは大体「お、ええやん。」くらいの評価。

それで良い。ちょうど良い塩梅。

制作者は地獄を見るつもりで作るのが良い。

狂気を帯びて作ってちょうど良い湯加減。

地獄の温度が良い火加減。

僕の作ったんも含めて残酷なまでにモノが溢れ返ってるなぁ。

もっとええのん作らないと。

寒い冬に露天の水風呂に浸かったままじゃあいかん。冷え切ってまう。

氷の世界のオリジナリティ。

凍らせてはいけないアイデンティティ。