「安い服を買った。」
人によっては安くないんかもしらんけどそれはまぁ置いといて。
買い値はセールなので¥5,000ほど。
好みやったんで買いました。
ここんとこのハイテク素材ではなく綿とポリエステルのアウター。裏地はポリエステルのタフタ。
脳ミソのどっかにチリチリするモノ作りとしての何か。
生地の買い付け。
デザイン。
パターン。
裁断。
縫製。
付属品の加工。
スナップボタン数十箇所。
ドローコードの編み紐。
仕上げ。
ネーム・タグ類。
梱包。
どれ一つとっても俺にはできんのです。
全部で¥5,000くらいです。
縫製の糸すっげぇ細い。
糸の始末荒い。
めっちゃ気に入ってる。
すぐ壊れそう。
業界の人が口々に言います。僕も思います。
「そんな安い服。どっかで誰か泣きながら作ってるで絶対。」
その通りかもしれません。
けどそのお陰で日々の家族の生活が成り立ってるんかもしれません。
買ってみた僕は思いました。
誰かがムリして作ってるのは特に気にしなくてええんちゃうかと。ええのんが出来てるなら。
問題はムリして作る工程が積み重なると安かろう悪かろうになる確率が高くなるんやろうと。
モノ作りのこだわりも楽しさも何にも無くなって作ってるから何処にも本質的なモノ作りの責任が取れんのちゃうかと。
結果、服を作る最低限の工程を経てるのに良いモノ悪いモノがあるんやろうと。
カッコいいのに。モロい。糸さえしっかりしてたら長く着れるのに。
せっかく裁断してるのに、せっかく縫製してるのに、せっかく加工してるのに。
もったいないなぁ。なんか。
少なからずこの買い物に関しては袖がもげても文句は言いません。
言えません。
それにしても量販店へ足を運んでみるのもまた面白い。
外に出るのは大切。