垂れストラット化のブログvol.2です。
前回の記事↓
各部、各パーツをスキャンして2Dのデータへ落とし込みしたとこ。
【垂れストラット化】ってなんちゅーテーマなんだ。マイノリティが過ぎる。まぁいーか。ゆっくり行こう。
測定したので絵を描く。

作り手としても仕事としても世の中なんでも大体が【段取り八分】。
準備や段取りが80%ほどの割合を占める。みたいな感じです。インスピレーションが走ったとしてもアウトプットするには環境・準備・段取りが必要なので一人で制作するのなら環境を整えておくことは大切ですね。
【環境や段取りを用意してくれてる。】って感覚の無い人は一度、足をすくわれれば良いと思います。どんなに大きな会社であっても偉い人でも他者(他社)の環境、段取りに依存しているものです。感謝の意は大切です。

ここの合わせ具合で制作するパイプの長さが決まるなぁ。やるしかないね。

リアフェンダーのRを計測してます。どうやら同心円上みたい。うん。そうしよう。このタイミングで各部の穴ピッチも計測。

断面と全長。各部の厚み。穴径・穴ピッチ。

[.DXF]という拡張子を普段よく使います。Autodesk社の拡張子なんかな。たぶん。まぁメジャーどころみたいです。
3Dスキャン
↓
2D
↓
データ上で穴ピッチを測る。
↓
現物があるので垂れストラットとリアフェンダーの穴ピッチを測る。
↓
近似値と寸法的に追い込む箇所とクリアランスを取る箇所を決める。
↓
サブフレーム部分の穴径・穴ピッチが決まる。サブフレームの長さは+10〜20mmと決める。(後で擦り合わせる必要があるので余長を取っておく)

上記の垂れストラットの違う方向から見た絵ですね。こっからも計測します。

とはいえ、3Dで描かれて出てくる線は繋がっていない為、近似線を引き直す必要のある箇所があります。
んな事しなくてもいいところは必要ないです。(ここの塩梅が経験則であったり、組み付けを知ってるかどうかで大きく差が出ます)

【適当】【だいたい】【それなり】【なりゆき】みたいな便利な言葉はしっかり数字として1mm単位なのか、0.1mm単位なのか0.01mm単位なのかを与えてやらないと進まないのが図面です。ややこしいようで、シンプルな話ですね。
誰が見てもわかりやすく、質問もなく、同じモノ作れるのが優れた図面だと思います。
難しいんやけど人間関係だって似たようなもんです。人によって【適当】のさじ加減は違うもんやし。

リアフェンダーの断面が出たって事は、座標を拾ってレーザーで切り出してしまえばゲージ(専用ものさしみたいなの)が作成できます。これは内側専用のゲージ。だいたい合うてんのんなんか嬉しかったなー。

ジュラルミン切って削ってリアフェンダーの叩き用治具も作れます。

ってもこんな分厚いのん切るのも削るのも人間なんよ。微調整はいりますね。ワイヤー放電加工で切ればいいんやろけどどーせ削り込むのと、大体合っていればいいかなーって所です。
テールランプベース部分のスムージングがかーなり難題。歪む気ぃしかせん。

溶接する時の位置決めがかなり好き放題になりそうなので治具作るかって金型の絵までは描いたけどコレはケースバイケース。工程が進んでから制作するのか検討。

垂れストラットのスキャンデータがあるって事はバックプレートの寸法も出せる。
しかもエージさんから現物サンプルの支給有り。恵まれてる。

なんで穴が2つなんやろか。
検索検索。ってもよーわからんし。
なんならさらに昔のストラット付けるのもまた一興か。なんて思ったりするけどやらなーい。みたいな。カタログ楽しい。

チョボ付き穴は神崎さんもエージさんもウインカー付けるとこだよー。って教えてくれた。
なるほど。僕にはいらん穴ってことか。↓
【 Taillight “ Less ” License Plate Bracket 210829】
以前にウインカー類は移設しちゃったので穴位置だけ拾ってしまおう。
ってもリアフェンダーも交換になるのでこのブラケットも新設。ついでにライセンスベースプレートも作ろう。リアフェンダー塗るのか。デカいなぁ。
よし。
板厚を測る。
穴位置拾う。
各部のRとストレート測る。
切り出す。

何となく垂れストラットまんまのシェイプのも1set切り出し。
オリジナルシェイプのもウインカー部分の穴を追加して切り出し。
ウインカーの回り止めは後で擦り飛ばしちゃお。いらない。

結局このバックプレートはオプションのバックレストとかを付ける為のクリアランスキープパーツ?なんかな?
アルミキャストのストラットやから強度も上げてるのか。2003年のガセット式ってのはキャストに手間を掛けることでフレーム組み上げも容易になって強度も向上。おそらくコストは下がってんだなぁ。と。板金のプレス加工+メッキパーツに置き換えしてるもんな。キャスト製アルミストラットではない。バックプレートもない、
対して垂れストラットは手間もコストも構成も複雑だなぁ。って都度考える。
バックプレート無いまま走ってるGunさんも居るけど2人乗りはしてないしな。
あ、Gunさん仕様でアルミ(A5052 H32 t3.0)も切り出しました。いつからかどっからかバックプレートが無かったらしい。
座標拾えてるとこのフレキシブル加減がいい。
現物合わせは素早い。測定は手間。けど後に繋がる。適当にバリ取りしてGunさんに送付です。
本末転倒ですが
「付くのかな?」
って、まだ自分のでも付けてないモノを先に送るってちょっと懸念事項ですね。データ上では誤差±0.2mmぐらいの精度なのできっと大丈夫。なんなら大したパーツじゃないから勘弁。
付けたらインプレッションも教えてくれるとの事。Gunさんありがとう。

リアフェンダーに開いてるブラケットマウント3点の穴ピッチも出す。
これは純正のブラケットから拾いました。
純正ブラケット買いました。僕のは付いてなかったので。
中古で。
参考資料として。(言い訳。)
良い作りしてるぜ。凄いなぁ。
あかん。ピッチ拾わないと。

あとはこの3点をブラケットのどこにレイアウトするかやねー。下部?センター?
そもそもこのマウント部3点はリアフェンダーのRを考えての寸法なんかな。まー、いい、のか。いいの?
必要な気がするな。リアフェンダーにブラケットをマウントさせる時のスペーサー的なヤツが。

次はパイプ潰した記事にしよーかな。ってことで今回はここまで。
続き↓



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