製造技術向上による正常進化とコストダウンがあると思う。
思う?ってかある。
例えば最近触っとるフェンダーストラット。

フレームパイプの延長部を潰した形状のサブフレーム構造。バックプレート+アルミキャストストラットだった。
後期のサブフレームは一段低いレイアウト、そしてキャストフレームパーツおよびガゼット使用による強度アップ、バックプレートは無くなって、板金部品にメッキを施したストラットカバーに変更。強度は上がって製造コストは下がったんだと思う。

ストラット一つをとってもスポーツスターの立ち位置の変化を感じる。
いわゆるアメリカン、ローアンドロングという流れ。ハガーから始まって途中で”只の”スポーツスターは無くなった。
ローアンドロングの48は最終のスポーツスターファミリーまでラインナップ。これはスポーツスターもいわゆるアメリカンにカテゴライズされたんじゃないかな。って感じる。

リアフェンダーも眺めていると楽しい。シェイプが違うのは前述した絡みがあるのだろうけれど、自分の2003年式と手に入れた1987年くらいのモデルのリアフェンダー。
テールライトのマウント方式にも時代の変化が見てとれる。

1987のテールライトのマウントハウジングは思いっきり曲げの入った板金部品のブラケットがスポット溶接で留めてある。
2003のハウジングはベロが一つ。穴も一つ。
コレは樹脂成形技術の向上。使用する金属製品の量は減る。軽量化?及びコストダウン。

ガソリンタンクは言わずもがな。容量不足によるビッグタンク化って話だけど、コレについては新旧両方とも素晴らしい出来じゃない?
どちらもマウントステーに曲げが入っていて振動の吸収に一役。
スモールタンクの上部パーツは一枚からプレス成形、トンネルと底面、上部の溶接なんて手間暇掛かってる。
底面のビードは容量確保?錆びのゴミ対策?強度確保?

後期のタンクは左右2ピース構成が故に可能なタンク下部にアール付いてもーて底面の合わせなんて感動モノ。

ミッションも2003年までがカセットミッション。取り出しが容易。(でもないけど)
以降はたぶんクランク割らないと取り出せない。コストダウンなのか信頼性の高さ故なのか、はたまたレース車輌であった名残なのかはわかんないけど。

確実に技術力は上がっていて各部の精度も高くなってんだろうなぁ。
もしかすると世界的に単車とかって自分で直すモンじゃなくなってきたのかもしれないね。
直せないことは無いのかもしんないけど、実際にセンサー類がたくさんつくとデジタルよりは機械式のほうがメンテナンスをするにあたってしっくり来る人達が多い気がします。
楽しーよなぁ。色んな変移を想像するのん。
