【Temp】

温度差。

制作の際、気を付けている事。

「70点超えたら出してみる。」

これは狭い了見でこだわって凝り固まんのが嫌やから。

十数年前、初めてドクロを作った僕は早く発信すればよかった。

「そのモチーフはどこまでいっても怖いんだよ。」とすぐに気付いたやろうに。

発信してみると何かを得る事が往々にしてあるもんで。

発進してみると辿り着ける(見えてくる)景色があるのは間違いない。

やっぱり景色は広く眺めておきたい。空とか。海とか。山とか。街並みも。

口ばっかりでは話にならんので見切り発進するのはとても良い。回り道もばかりやけど間違いなくオリジナリティの一端にはなる。なっていく。

何より、否定的な人間にはならなくなると思う。

対費用効果を求めるなら別、色々リサーチして考えを巡らせて予算を掛ければ良いと思う。

次に起こるのが温度差。

こちとらドン底にまで堕ちて制作したモノは大体「お、ええやん。」くらいの評価。

それで良い。ちょうど良い塩梅。

制作者は地獄を見るつもりで作るのが良い。

狂気を帯びて作ってちょうど良い湯加減。

地獄の温度が良い火加減。

僕の作ったんも含めて残酷なまでにモノが溢れ返ってるなぁ。

もっとええのん作らないと。

寒い冬に露天の水風呂に浸かったままじゃあいかん。冷え切ってまう。

氷の世界のオリジナリティ。

凍らせてはいけないアイデンティティ。

【 It isn’t Safety 】

ぶっ壊れてる。

MADE IN JAPAN。

法令表記の事やない。

わざわざこれだけを印刷したタグぶら下げてはるブランド。

元も子もないとはこの事。

見てて恥ずかしい。やり過ぎてもう超かっこいい。

もうぶっ壊れてるで。

【安心・安全の日本製】なんて。

そしてもう帰ってけーへんよ【安心・安全の日本製】なんて。

「おわ、これめっちゃええな。どこのなん?」

「へぇ、しっかり作ってんなー、どこで作ってるん?」

「わわわ、これどこ?どこに売ってるん!?」

そらそんなええモノばかり作って溢れ返る国なら掲げてもいいかもな。MADE IN JAPAN。

結果として日本製が素晴らしいならええよ。めっちゃええな。

掲げてもたら終わりやろMADE IN JAPAN。

それともタグにしてぶら下げたらお金もらえるんか?

それはそれでぶっ壊れてるな。MADE IN JAPAN。

そこまで壊れてるんならそれはそれでええか。

So COOL JAPAN.

そう、狂うJAPAN。

【 WHOO”DEAD” 】

「安い服を買った。」

人によっては安くないんかもしらんけどそれはまぁ置いといて。

買い値はセールなので¥5,000ほど。

好みやったんで買いました。

ここんとこのハイテク素材ではなく綿とポリエステルのアウター。裏地はポリエステルのタフタ。

脳ミソのどっかにチリチリするモノ作りとしての何か。

生地の買い付け。

デザイン。

パターン。

裁断。

縫製。

付属品の加工。

スナップボタン数十箇所。

ドローコードの編み紐。

仕上げ。

ネーム・タグ類。

梱包。

どれ一つとっても俺にはできんのです。

全部で¥5,000くらいです。

縫製の糸すっげぇ細い。

糸の始末荒い。

めっちゃ気に入ってる。

すぐ壊れそう。

業界の人が口々に言います。僕も思います。

「そんな安い服。どっかで誰か泣きながら作ってるで絶対。」

その通りかもしれません。

けどそのお陰で日々の家族の生活が成り立ってるんかもしれません。

買ってみた僕は思いました。

誰かがムリして作ってるのは特に気にしなくてええんちゃうかと。ええのんが出来てるなら。

問題はムリして作る工程が積み重なると安かろう悪かろうになる確率が高くなるんやろうと。

モノ作りのこだわりも楽しさも何にも無くなって作ってるから何処にも本質的なモノ作りの責任が取れんのちゃうかと。

結果、服を作る最低限の工程を経てるのに良いモノ悪いモノがあるんやろうと。

カッコいいのに。モロい。糸さえしっかりしてたら長く着れるのに。

せっかく裁断してるのに、せっかく縫製してるのに、せっかく加工してるのに。

もったいないなぁ。なんか。

少なからずこの買い物に関しては袖がもげても文句は言いません。

言えません。

それにしても量販店へ足を運んでみるのもまた面白い。

外に出るのは大切。