絵本【 ビーフィーウー・ティティと青い惑星 】

【 Beetfeelwootiti & the Blue Planet 】

この物語はビーフィーウー・ティティがゆっくりゆっくり歩きながら色んな人に音楽を奏でるお話。

ある日、小さな子供の宇宙人ビーフィーウー・ティティが青い惑星へやって来ました。
動くたびに誰も聞いたことのない不思議で素敵な音が鳴り響きます。

ビーフィーウー・ティティが春日和の国を歩いている時のこと。

便利なモノが溢れ返り、巡る四季の感じかたを忘れてしまった人々がいました。

ビーフィーウー・ティティは山に住むみんなと「喜びの音」を響かせました。

人々は巡る四季に感動する心を思い出し、自然を愛し続けました。

ビーフィーウー・ティティがミサイルの国を歩いている時のこと。

他人と違う事を怖がるあまり戦争で死んでしまった人々を「国の英雄だ!」と嘘を叫ぶ人々がいました。

ビーフィーウー・ティティは戦争で大切な人を失った人々と「怒りの音」を響かせました。

人々はこれまでの嘘を悔やみ、戦争を終わらせ平和を愛し続けました。

ビーフィーウー・ティティが寒い国を歩いている時のこと。

失恋した気持ちがわからないまま見た目の美しさだけを磨き続ける女王様がいました。

ビーフィーウー・ティティは寒い国の人々と「哀しみの音」を響かせました。

女王様からは涙が溢れこれまでに迎えた恋の終わりを哀しみ、心も美しく磨き続けました。

ビーフィーウー・ティティが青い惑星をグルっと回った時、出会ったみんなは手と手を取り合い繋がっていました。

みんながみんなに喜びや怒り、哀しみのお話をして、みんなが喜び合い、怒り合い、哀しみ合いました。

にっこりと笑ったビーフィーウー・ティティは青い惑星と一緒に「楽しい音」を響かせ始めたのです。

今度はみんながビーフィーウー・ティティを楽しませたのです。

青い惑星で喜怒哀楽を奏でた時、にっこりと笑うビーフィーウー・ティティの姿は優しく光りを放ちながらスーっと消えてしまいました。

みんなはとても哀しみました。
まるで心にポッカリと底の見えない大きな穴が空いたようです。
オオカミ達は何度も何度も呼び続ける様に叫び続け、ウサギ達は目が真っ赤になるほど泣きました。

すると、流れ星のような何かがみんなの心の中へやってきました。

「ティティだ!!」

みんなが口を揃えて叫びました。

聞いたことのある不思議で素敵な音がみんなの心の中に鳴り響きます。

ビーフィーウー・ティティは「音楽」へと姿を変えてみんなの心の中へやってきたのです。

もう寂しくなんかありません。(これからはいつでもビーフィーウー・ティティと一緒に音楽を奏でれるのですからね。)

みんなは「心に響く素敵な音楽」を途切れることなくずっとずっと青い惑星で響かせ続けました。

【LOCARIO】

あとがき

この【ビーフィーウーティティと青い惑星】Short ver. は2010年8月に開催されたLOCARIO(ロカリオ)展示会【 A or a 】で初公表した絵本の物語です。

タナカコーヘイの脳内ではまだまだキャラクターやスピンアウトは発生しているものの収拾がつかんのでこのカタチでの公表となりました。